GPD WIN2とは前機種のGPD WINの後継機種でDSサイズのとっても小さなPCです。俗にUMPC(Ultra-Mobile PC)と呼ばれるジャンルに入り、持ち運びがとてもしやすいメリットがありますが、その一方で性能がノートPCと比べ低いのがデメリットです。
ですがGPD WIN2はCPUにCore m3を使用し、そのデメリットを解消しているのが一つの特徴です。
今回、GPD WIN2を入手しましたのでレビューしていきます。
目次
GPD WIN2 開封レビュー
GPD社の外箱は基本的に黒箱で高級感があります。
メーカーの名を聞いた事が無い方がほとんどかと思いますが、今回のGPD WIN2以前にGPD WINやGPD Pocket,更にはAndroidモデルのGPD XDを販売しています。
中国の会社の中では信頼がおける方で、成熟してきているメーカーのひとつです。
AndroidモデルのGPD XDについてのレビューは「GPD XDは携帯エミュレータとして最強のタブレット!性能・レビュー・注意点まとめ」という記事に書いているので、よろしければお読みください。
[box class=”box26″ title=”GPD WIN2 内容物”]
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- GPD WIN2本体
- USB Cケーブル
- 充電アダプタ
- 説明書
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内容物は至ってシンプル!説明書も何ヶ国語かで仕様が記載されている程度の内容です。説明書の表紙にはWindowsのライセンスキーが記載されているので、うっかり無くさないようにしなくてはいけません。
GPD WIN2を充電するには5V/3A以上のものが必要です。
GPD WIN2の仕様を見てみると、4K出力にも対応しています。GPD WIN2自体の画面サイズは6 インチの画面ですが、ディスプレイと接続することでデスクトップPCとして使用する事も可能です。
ここでGPD WIN2のスペックを紹介します。
GPD WIN2 性能スペック
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
ディスプレイ | 6 インチ(1280 x 720) |
CPU | intel Core m3-7Y30 |
メモリ | 8 GB(LPDDR3-1866) |
ストレージ | 128 GB(M.2 2242 SSD) |
バッテリー | 9,800 mAh(6〜8 時間) |
重量 | 460 g |
ポケットサイズながら性能はとってもパワフル!性能そのものは、新Surface Proのm3モデルを超えています。
面積で比較すればGPD WIN2はSurface Proの約1/4!メモリを8 GB搭載しているのでメモリ不足に陥る心配もほとんどありません。
GPD WIN2の入出力端子には、USB TypeC・3.5 mm イヤホンジャック・USB Type A・microSDカードスロット・Micro HDMIが備わっています。充電はUSB TypeCで行います。充電中は右隣のLEDが点灯する仕組みになってますので、充電出来ているか確認できるのがポイントです。
裏面にはSSDスロットが簡単にアクセス出来るようになっています。デフォルトの128 GBは余裕のある容量ではありませんので、出来れば256 GBに交換しておきたいところです。
GPD WIN2が採用しているM.2 2242というSSDの規格は、日本の市場では殆ど出回っていませんので見つけたらすぐに購入した方が良いでしょう。参考価格として256 GBでだいたい1万5,000円前後です。
費用をかけたくない場合は、Micro SDを外部ストレージとして使用する方法もあります。アクセス速度が気にならなければこの方法がおすすめです。
上蓋を開くとPCと言うよりはまるでゲーム機です!GPD WIN2はゲームをプレイすることに特化しており、これが携帯型ゲーミングPCと呼ばれる所以です。
ゲーミングPCと言っても独立したGPUは搭載していません。グラフィック性能は一般的なノートPCと大差ありませんので、あくまでコントローラが付いた手のひらサイズのートPCだと思ってください。
画面は、最大で180度まで開くことが出来ます。自分の見やすい角度で止められますので視認性はバッチリです!
GPD WIN2のコントローラ・キーボードの感想
まずGPD WIN2を持った瞬間、重厚感があると言うかズシッとした重みが感じられます。アナログスティックは軽いタッチで少し滑る感じがあります。
十字キーとボタンはしっかりとした押し心地がありフニャフニャ感はありませんが、ストロークが深いのでPS系のコントローラに慣れていると少し戸惑うかもしれません。
L/R キーはカチッとしたクリック感があるのですが、L1/R1は端にあるので押しにくい気がします。
キートップは凹凸があり、GPD WINよりは押しやすくなりましたが実用的ではありません。机に置いて文字入力をするのは難しいと感じました。キー入力は持って打つ方が早いですね。
GPD WIN2のエミュ性能はPS2までなら余裕!
GPD WIN2の使い道と一つであるゲームエミュレータですが、PS2レベルであれば60 FPSが余裕で出せます!
GPD WIN2の使い方での注意点
充電しながらは非推奨!
GPD WIN2は充電しながら使用するのはメーカーが推奨していません。またその場合、性能が20 %程度落ちると言われています!
フルスクリーンの相性問題
ディスプレイはもともとスマホ用の物を流用しています。つまり縦長ディスプレイを横長として無理矢理使用している状態なので一部のアプリによってはフルスクリーンにすると挙動がおかしくなる場合があります。
ウイルス混入の恐れ
現在、一部の製造ロットでウイルスの混入が囁かれています。一部のマスターディスクが感染していたとの事で既に解決しているようですが、入手したらまずウイルスチェックをすることをおすすめします。
GPD WIN2 まとめ
いかがでしたか?GPD WIN2は見た目が非常にワクワクしますし、前機種のGPD WINと比べ格段に製品としての質が向上しました。
電車等の移動時間にゲームや簡単な仕事をしたいという方には大変おすすめな製品ですのでぜひ検討してみてください。