見た目は3DSなGPD XD!中身はAndroid端末なので。Androidゲームやエミュレータが可能です。GPD XDのような端末はゲーミングタブレットと呼ばれ、ゲームをプレイする事に特化した造りになっています。
目次
GPD XDとは?
GPD XDは、中国メーカーのGPD社が出している製品です。他にもGPD WinやGPD Pocketと言ったタブレットPCも出しており、今勢いのあるメーカーです。
ゲーミングタブレットという言葉自体、日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、海外ではゲーミングPC同様に根付いている言葉です。
GPD XDの性能・仕様は?
GPD XDは、2015年に発売された製品ですが、2018年にはGPD XD Plusが発売されました。GPD XD Plusは、GPD XDの形状はそのままに性能を向上させたもので、性能は2倍に引き上げられました。
参考までにGPD XD Plusの仕様も載せておきます。
項目 | GPD XD | GPD XD Plus |
---|---|---|
CPU | RK3288 ARM Cortex-A17 | MediaTek MT8176 |
メモリ | 2 GB | 4 GB |
OS | Android 4.4 | Android 7.0 |
ストレージ | 16 GB / 32 GB / 64 GB | 32 GB |
液晶サイズ | 5 インチ(IPS液晶) | 5 インチ(IPS液晶) |
解像度 | 1280 x 720 | 1280 x 720 |
カメラ | 非対応 | 非対応 |
タッチパネル | 対応(静電式) | 対応(静電式) |
無線 | 802.11 b/g/n | 801.11 b/g/n/ac |
Bluetooth | 非対応 | 対応(BlueTooth 4.1) |
GPS | 非対応 | 非対応 |
外部出力 | Micro SDカード、MicroUSB、MiniHDMI、イヤホンジャック | Micro SDカード、MicroUSB、MiniHDMI、イヤホンジャック |
バッテリー | 6000mAh | 6000mAh |
[memo title=”MEMO”]
GPD XD Plusは、CPUの性能向上、メモリ増加、BlueTooth対応、Android7.0の4点が大きな変更点です。それ以外はGPD XDと同じです。価格差は約1万円、併売していますので使い道によって選ぶと良いです。
[/memo]
RK3288は、中国メーカーのRockchip社が開発した半導体です。CPUの最大クロック数は1.8GHzで、GPUはH.265フォーマットの4K動画のデコード、OpenGL ES3.0、OpenCL 1.1などをサポートしています。
Bluetoothがサポートされてないので、PS4のリモートプレイ等に本機を使う事は出来ません。
ボタンは日本のアルプス社、オムロン社の製品を使用しているので信頼性があります!日本の製品を使うなんて中華ハードも変わってきてますね。
GPD XDの本体のカラーは3色展開!
カラーはブルー、ブラック、レッドの3色用意されています。
普通のゲーム機のように好きなカラーを選ぶことは出来ず、本体のストレージによってカラーを分けています。
[list class=”li-niku”]
- 容量16GB:ブラック
- 容量32GB:ブルー
- 容量64GB:レッド
[/list]
GPD XD 本体カラー:ブラック
GPD XD 本体カラー:ブルー
GPD XD 本体カラー:レッド
早速ですが、GPD XDを購入したのでレビューしていきます。
GPD XD 開封レビュー
パッケージはかわいいイラストが描かれているだけで、非常にシンプルな外観です。とてもこの中にタブレットが入っているとは思えない印象です。
[box class=”box26″ title=”GPD XD 内容物”]
[list class=”li-niku”]
- GPD XD本体
- USBケーブル
- ACアダプタ
- カバーフィルム(入っていない場合もあります)
[/list]
[/box]
本体上面は、樹脂コーティングが施してあり見た目が美しい上品な造りです。一方で、裏面は樹脂そのままなので若干安っぽさが目立ちます。また皮脂も目立ちやすく、触っているとテカテカっとしてきます。
GPD XDの外部端子には、SDカード / USB / HDMI / イヤホンの4端子が備えられています。
見れば見るほど、ニンテンドー3DSにそっくりですよね!ただ、実際にサイズを比較してみると、3DSより若干小さめに出来ています。
普段持ち運ぶ物ですから出来る限り軽い方が好ましいですよね。GPD XDの本体重量を計ってみると、316gでした。
New ニンテンドー3DS LLの重量が335gなので、重くて持ちにくいという事はないですね。
GPD XDの動作レビュー
画面サイズは5インチの1280×768ドットですが、IPS液晶なのですごく見やすいです。
アナログスティックと十字キーが付いているので、家庭用ゲーム機と同等の操作が可能です。
XBOXライクなA / B / X / Yボタンがあります。また右側にもアナログスティックがあり、背面にはLRボタンがあるので、プレステのコントローラと同等の操作が可能です。
全体的に、ボタンを押した感触はフニャフニャしています。
GPD XDはAndroidタブレットなので、基本的に全てのAndroidアプリが動作します。早速、Android用のドリキャスエミュレータをインストールしてみたところ、ちゃんと動く事が確認出来ました!タブレットでドリキャスが動くなんて良い時代になりましたね。
カラーで塗装が異なる?
ブラックは本体上面のみ樹脂コーティングでしたが、レッドは内部も樹脂コーティングされています。
見づらいですが、レッドは裏面も樹脂コーティングされています。
ちなみに、ブルーも全面コーティングです。内部も艶があるのは好みが別れるところかと思いますが、高級感を求めるならブラックは選択から除外した方が良いかと思います。
GPD XDはUSBホストに対応しているので2人プレイも可能
USBホストって詳しくは知らないのですが、要は「他のデバイスに対して、指示が出せるかどうか」という事みたいです。つまりUSBホストに対応していれば、USB機器を繋げた時にそのUSB機器を制御出来るんです!
早速、GPD XDに有線コントローラを繋いでみます。GPD XDはMicro端子ですので、USB端子を繋げる場合は変換アダプタが必要です。
繋ぐコントローラはUSB対応なら何でもOKです。私はWiiコントローラを繋ぎました。もちろんWiiコンの端子はUSBじゃないので、更に変換アダプタを使用します。
Wiiコントローラを2個繋げてみました!ちゃんとGPD XD上で2個認識されています。
あとはソフト側でコントローラのボタン配置を設定してあげれば、2人で遊ぶ事も可能です!
GPD XDはテレビ出力も可能
5インチの画面とは言え、2人でプレイするには少々画面が狭く感じます。折角なら大きな画面でプレイしたいですよね。GPD XDにはMiniHDMI端子が装備されていますので、HDMI-MiniHDMIケーブルを接続して、テレビに繋げてみます。
GPDの画面がテレビにも表示されました!私がプレイした感じ、特に遅延も感じられませんでした。こうすれば1人が本体を操作して、もう1人が外部コントローラを操作する…なんて使いも有りですね。
GPD XDの最新ファームウェアはどこからダウンロード出来る?
お店で購入した直後ですと、ファームウェアが最新でない場合があります。システムは、最新ファームウェアにした方が安定するのでオススメです。
2018年5月現在、GPD XDの最新ファームウェアはv3.4.9です。
[sanko href=”https://mega.nz/#!8NQFiB7b!mCStdqP8bWTZwhDawBeEW5rxRgC5LC1XO9P53HMUtiI” title=”GPD XD v3.4.9ファームウェア” site=”GPD XD”]
GPD XDの使い方で注意する2つのこと!
(1)Baiduのシステムに要注意
中華製品にはつきものなんですが、Baiduのシステムがデフォルトで入っています。Baiduのシステムには、個人情報を自動で外部に送信する機能が付いていますので、個人情報が流出してしまう危険があります。
Playストアを利用する際はGoogleアカウントを入力する必要がありますが、本アカウントを入力する事は絶対にやめておきましょう。GPD XD専用のアカウントを用意される事をおすすめします。
(2)充電には要注意
回路設計に不具合があるようで、充電中にある条件を満たしてしまうと画面が映らなくなってしまう不具合があります。その条件とは、電源ONの状態で充電を始め、充電中に電源OFFにする。という事です。
特にパソコンと接続して、ファームウェアの更新をする場合は意図せず上記操作をしてしまう危険があります。(パソコンがGPDを認識せずやり直す場合、等)
[alert title=”注意”]
充電中に電源OFFにする操作は絶対にやめましょう!最悪本体が壊れてしまう可能性があります。
[/alert]
(3)充電後にすぐ起動しない方が良い
私のだけかもしれませんが、電源OFF状態で充電した場合、充電器を抜いてすぐ起動しようとすると起動がコケることがあります…。(GPDロゴが出ず真っ暗な状態)
充電が終わって10分程放置すると正常に起動するので、もしかしたらこれも回路的な原因があるのかもしれません。日本製品ではリコールものですがこういう不具合も中華製品の醍醐味ですよね。
GPD XDレビュー まとめ
いかがでしたでしょうか。操作が複雑なAndroidゲームやエミュレータをプレイするなら、GPCD XDは大変おすすめです。本体は1万円台で購入可能ですので、気になる方はチェックしてみて下さい。
関連記事>>>GPD XDでゲームキューブソフトを遊ぶ! Dolphin Emulator Alphaの使い方!
GPD XDはAndroid端末ですが、エミュレータ専用として作られた携帯ゲーム機もあります。「ゲームエミュレータ機・RETRO GAME RS-97(Whatsko 1151)がレトロゲームを気軽に遊ぶのに最高過ぎた!」という記事に書いているので、よろしければお読みください。
GPD XD Plusの場合は、2万円台から購入が可能です。